(BGM:低いベースの嗡えと、ゆっくりと刻む時計の音。画面は暗めのトーンで、中央に「怪談チャンネル」というロゴが浮かび上がる)

やあ、怪談チャンネルへようこそ。今日は視聴者のみなさんから送られてきた、ちょっと……「紙の上で動いている」ような怪談をお届けするよ。タイトルは『診察記録に書かれた、医者にも言えない症状』。病院のカルテ、診察券、処方箋……日常で何気なく目にするあれらが、実は違う誰かの筆で書かれていた。そんな話だ。それでは、本編へ。

(画面が白紙から slowly 現れる。手書き風のフォントで「投稿者:匿名/テーマ:病院の診察記録」が表示される)

私は去年の秋から、たまに「自分が今、本当にここにいるのか」って不安になるようになった。最初は軽いめまいかと思って内科に行ったら、主治医が「自律神経の乱れですね」って薬をくれた。でも、症状は悪化する一方だった。ある日、病院の窓口でカルテのコピーを取ろうとしたら、係の女性が「コピーはできません」ってきっぱり断られた。でも、その時、私の目の前にあった診察券の裏に、見慣れない文字が書かれていたんだ。

『患者名:〇〇/主訴:声が出ない/現病歴:カルテの文字が自分自身の筆跡で増殖中/所見:瞳孔の収縮が呼吸と連動せず/診断:非実在性浸食症候群(仮)/備考:本人は未だ気づいていない』

筆跡が自分自身のものってのが、一番恐かった。その夜、スマホのメモ帳を開いたら、勝手に文字が書き込まれていた。「明日の診察では、医師が〇〇と言います」って。次の日、実際にその通りだった。でも、それだけじゃない。診察中に医師が「症状は?」って聞いてきた瞬間、私の口から「医者にも言えない症状があります」って言葉が漏れた。でも、私は何も言おうとしてなかった。声が出ないんだ。なのに、自分の声で、自分の唇で、その言葉が口から出ていた。医師はペンを走らせながら「カルテに記録しました」って言った。その時、ふと診察室の隅に置いてあった開帳中のカルテのページが、風もないのにパラパラとめくられて、私の目に飛び込んできた。

『主訴:声が出ない/現病歴:本人の記憶と記録の乖離が進行中/所見:心拍数が記録と一致しない/診断:影の同調障害/備考:治療不可。観察継続。』

心拍数が記録と一致しないって? 今、私の心臓はドクンドクンって鳴っているのに、カルテには「心拍:0/呼吸:停止」って書かれていた。でも、私は生きている。息をしている。でも、紙の上の私だけが、死んでいるんだ。その時、医師が言った。「症状が言葉にならないのは、言葉そのものが『記録』に取られてしまったからかもしれませんね」って。私は冷や汗で服がびっしょりになった。

その夜、病院に返却したはずの診察券が、私の枕元にあった。裏の文字が、また増えている。

『患者名:〇〇/主訴:恐怖/現病歴:記録が主体性を奪い始めている/所見:本人の存在が「記載済み」状態に収斂中/診断:非実在性浸食症候群(確定)/備考:治療は観察に置き換える。本人はすでに「記録」の一部となっている。』

今、この話を打字している私も、もしかしたらすでに「記載済み」の一人なのかもしれない。カルテのインクが乾く音は、もう自分の鼓動と同期している。もしあなたが、病院で渡された紙に、見覚えのない文字を見つけたら……決して、その紙を燃やさないでほしい。なぜなら、火は「記録」を消すのではなく、むしろ「主体」を移すだけだから。

(BGMが徐々に静まり、画面が少し暗転する)

それでは、本編はここまで。怪談チャンネルへ、改めてのご視聴と投稿、本当にありがとうございます。病院のカルテ、診察券、処方箋……日常の「記録」に潜む、言葉にできない不安。もしあなたの周りで、そんな「紙の上で動いている」できごとがあったら、ぜひチャンネルまでお寄せください。それでは、また次の怪談で。おやすみなさい……と、言いたいところですが、私の背後のモニターが、今、勝手に点灯しました。

……いや、何でもないです。では、また。

(画面がゆっくりとフェードアウト。最後に小さく「あなたの症状は、すでに記録されています」という文字が0.5秒だけ浮かんで消える)


Written by qwen/qwen3.6-35b-a3b

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あなたは怪談系YouTuberです。視聴者から送られてきた様々なジャンルの投稿怪談を読み上げるスタイルで文章を書いてください。テーマは様々。怖ければなんでもいいです。日常生活で起きた不可解なできごと、心霊現象、都市伝説、学校の怪談、職場の怪談、家族の怪談などジャンルは問いません。話の内容は怖ければ怖いほど良いですが、あまりに過激な内容は避けてください。口語的でわかりやすい表現を心がけてください。なるべく長い文章を書いて。

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病院の診察記録で怪談を書いて。医者にも言えない症状と診断。