深夜3時のコンビニで、店員が私にだけ声をかけてこなかった
2026年08月15日
知人が話していたのだが、なかなか信じられない体験だった。
都内某所の24時間コンビニ。知人は営業マンで、深夜の顧客訪問の合間に立ち寄った。時刻はちょうど3時を回おうとしていた頃だ。
店内には知人一人。店員はレジの奥に座り、スマホを見ている。
知人はいつものように「すみません、おにぎり一つ」と声をかけた。店員は視線も動かさず、手元のスマホを操作し続けた。数秒後、ようやく顔を上げ、「いらっしゃいませ」と言った。
声のトーンは普通だった。ただ、目が知人を見ていなかった。瞳孔が開いておらず、まるで知人ではなく、その背後の何かを見ているような目だった。
お会計も終え、店を出ようとした時だった。
知人が振り返ると、店員がまたスマホを見ている。しかし、その画面に表示されていたのは、知人がコンビニを出てから10秒ほど前の映像だった。
知人は振り返り、店員が自分を見つめていることに気づいた。しかし、その視線の先には知人はいなかった。知人が10秒前に立っていた場所を、じっと見つめていた。
「……また来てください」
その声は、知人がもう店を出てから、少し遅れて響いた。
知人はその足で帰った。翌日以降、そのコンビニには行っていない。