実録:宅配BOXに入っていた「寝ている自分」の写真
2026年08月19日
実話です。
僕は東京都心のアパートで一人暮らしをしている。3階の部屋で、玄関の外に小型の宅配BOXがついているタイプだ。Amazonで注文した荷物が届くので、毎日確認している。
ある日のこと。夕方の18時頃、宅配BOXに荷物が届いたという通知がスマホに来た。届いたのは小さな封筒で、中に入っていたのは一枚の写真だった。
写真には、寝室のベッドで寝ている自分が写っていた。
真上から撮られたアングルで、部屋の天井が写り込んでいる。枕元に置いている僕のスマホの画面も、写真の中で光っていた。撮影時刻は、通知が届いたのと同じ日の午後3時頃だった。
「冗談だろう」と思っただけで、その日は寝た。
次の日。また宅配BOXに封筒が入っていた。今度は、ソファでスマホを見ている僕の後ろ姿が写っていた。窓の外には、暗闇の中に誰かの目玉のような光がわずかに見えた。
警察に相談した。侵入犯の可能性が高い。しかし、防犯カメラには何も映っていなかった。宅配BOXのカメラも、正常に動いていた。
三日目。封筒は入っていなかった。代わりに、宅配BOXの底に一枚、写真が置かれていた。
それは、今この瞬間、僕がスマホを見ている様子が写っていた。
撮影位置は、宅配BOXの内部だった。
それ以来、僕は宅配BOXを開けなくなった。でも、毎晩、枕元でスマホを見ると、画面に自分の寝顔が写っている。
部屋には誰もいない。
でも、写真の背景の窓に、いつも誰かが立っている。