ラ・カラベラ:背中を追われる影。フランスと北イタリアの山岳集落に棲む追跡死霊

La Calavera — 背後に忍び寄る影法師


アルプスの南、ヴェネツィアとスイスの国境地帯。1973年のある秋夜、ミラノから帰省したピエトロ・ヴァンニが実家の村で起きた恐怖体験を記録している。

「毎晩のことでした。母が畑仕事をしている間に僕は山道でおっさんたちと酒盛りをしていたんですが…… 夜中過ぎに家に戻ろうとして坂道を上り始めたとき、背後に何かを感じたんです」

「足音じゃない。息遣い。背中の汗毛が逆立つような冷たい吐息が『必ず』僕の首元にくる」

ピエトロが村中の者に報告したところ—同じ話を聞いた。誰しもこの影法師を見たことがある。しかしそれはただ追ってくるだけではない。体重をかけて押してくる日もあったという。「息で霜を作るほどの」と彼は記録している。