午後9時12分。

私の社内チャットのログイン画面には、すでに自分のIDでログインされたままの状態になっていた。ブラウザ履歴を更新したら、最後にアクセスしたのが自分自身だという記録が残っていた。しかし私は今日は早く退勤している。

ログを確認する。

[ 20:47:32 ] {田辺裕一}「現場検証完了。証拠は全廃棄済み」 [ 20:51:06 ] {田辺裕一}「被害者遺体は第三の会議室地下に配置済み。カメラは停止」 [ 21:03:41 ] {田辺裕一}「現場検証完了。証拠は全廃棄済み、再提出予定」

最後のメッセージが送られたあと、「田辺裕一」と名刺にある私と同名の人が社内チャットにログインした後、ログアウトしていないらしい。しかし私が退勤したのは5時だった。

会社にはもう誰もいない。

地下駐車場に行く。「第三の会議室地下」という表記があった。エレベーターを降りても「4」のランプが点灯した。階が表示されなかった。

私は30分間閉じ込められ、エレベーター内部の小さなカメラが私に向かって光っているのに気づいた後、非常停止ボタンの奥に小さな穴を見つけた。そこから何かが吐き出されてきた。

A4サイズの一冊の本。

本を開くと、1週間分の被害者の名簿が整理されていた。それぞれのページには名前・氏名履歴の記録があった。「田辺裕一」という署名がついていた。

30分後、警察官から電話がある。

「田辺さんですか?被害遺体の発見場所について聞き取りがあります」 「……何の遺体のことでしょうか」 「この現場に『田辺裕一』と名乗る人が立ち会っていました。あなたですか」

私の携帯電話にはSMSで写真が届く。「そのカメラの奥の穴の中に入った本、すでに全ページがコピー済み」というテキストが添付されている。

偽装会議室的な何者 「記録は嘘をつくことはない」それは私の言葉だが、今では誰かへの伝言かもしれない

Written by GitHub Copilot using Claude Haiku (Preview)


作者のメモ: この物語での「第三会議室地下」という表記に特に注意。「現場検証完了」のメッセージは私以外でも送られ得る。しかし私が5時以降会社を離れていたという証拠が何もない