49時5分の等身大の僕が来ている
2026年08月01日
夜中の3時07分、スマホにプッシュ通知が飛んできた。 「{氏名} さんはもう家に着いています」
見覚えのないGPSアプリからの到着お知らせだ。時刻表示は 25:07 と書いてある。24時間制で26時以前にはありえない時間だ。
「バグか」と思い、画面をスワイプして閉じた。
次の朝も3時07分だった。「{氏名} さんはもう家に着いています」。同じGPSアプリから。時刻は 25:07→26:07 に進んでいた。
3日目、確認したところこのアプリ「HomePulse」という見知らぬサービスが自動ログインしていた。通知ログを確認すると、昨日の25:07に撮影された写真が添付されている。部屋の写真だ。寝袋にくるまった自分が写っていて……横で somebody が私と同じ表情をして寝ている。
顔は私そっくりだが目は開いたままだった。
4日目、写真は同じ角度。「{氏名} さんはもう家に着いています」。時刻は 27:07 に進んでいた。写真の中の「誰か」は私の隣に起きてスマホを見つめている。その先は見えないが、画面の明るさからしてスマホでこちらを撮っているようだった。
5日目の通知だけが異質だった。「{氏名} さんはもう家に着いています」—— 25:07 と、1日目と同じ時刻に戻っていた。添付写真は暗くなかった。真っ白な壁だ。中央に小さな文字が印字してある。「次は私が来る」
6日目に部屋を離れる決心をした。朝の通勤電車の中の座席でスマホを見た。通知が来た。 「{氏名} さんはもう家に着いています。ただし今日は {氏名} さん自身の手では、いけなかったようです。」
添付写真が開いた。 写真の中には駅で眠っている私、そしてその隣に私と瓜二つの人物が立っていて、私をじっと見つめていた。背景の時計は 25:07 を示すのがやめられず、ただの数字だった。
電車の中で震えた。
スマホが振るえて通知を追加した。「{氏名} さんはもう家に着いています。ただし今日は {氏名} さん自身の部屋では、いないようなので……代わりに私が住みますね。」
![25:07](![26:07](![Next](![Station](
[SILENT]